
「マルシェやポップアップショップで、カードやPayPayを使えるようにしたい」
「1日だけの出店なのに、高い決済端末は必要?」
と迷っていませんか。
イベント出店では、店舗用の大きなレジを用意しなくてもキャッシュレス決済を導入できます。
ただし、スマートフォンだけで始める方法と、小型のカードリーダーを使う方法では、受け付けられる支払い方法が異なります。
この記事では、Squareを使ってイベント販売を始める場合に、自分は端末を買うべきか、スマホだけで足りるのかを目的別に整理します。
申込みの時期、通信環境、当日の持ち物まで確認できるため、出店準備を具体的に進められます。
結論|まず1回試すならスマホ、本格的に売るならSquare リーダー
端末選びは、出店回数よりも「どの支払い方法まで受け付けたいか」で決めると失敗しにくくなります。
| 出店時の状況 | おすすめ | 判断理由 |
|---|---|---|
| 初出店で費用を抑えたい | 対応スマホのタッチ決済 | 専用端末を買わずに、タッチ対応カードを受け付けられる |
| 電子マネーも受け付けたい | Square リーダー | スマホだけのタッチ決済では電子マネーを受け付けられない |
| 毎月イベントへ出店する | Square リーダー | カードのタッチとICチップ挿入の両方に対応しやすい |
| レシートをその場で印刷したい | Square ターミナル | プリンター内蔵。スマホとのBluetooth接続も不要 |
| 通信が不安定な屋外会場 | 現金も併用 | オフライン時は使えない決済方法が多く、キャッシュレスだけにすると販売機会を失う |
迷う場合は、対応スマートフォンで実際に決済テストを行い、不足を感じたらSquare リーダーを追加する順番が現実的です。



iPhoneのタッチ決済とSquare リーダーは併用できます。
イベント出店でSquareを使うときに必要なもの
最低限必要なのは、Squareアカウント、Square POSレジアプリ、通信できるスマートフォンまたはタブレットです。
受け付けたい支払い方法によって、決済端末を追加します。
| 必要なもの | 用意するときのポイント |
|---|---|
| Squareアカウント | 出店直前ではなく、遅くとも数週間前に申請する |
| スマホ・タブレット | OSと対応機種を事前に確認する |
| 通信環境 | 会場Wi-Fiだけに頼らず、モバイル通信を準備する |
| モバイルバッテリー | スマホと決済端末を1日使える容量を選ぶ |
| Square リーダー | ICカードや電子マネーまで受け付ける場合に用意する |
| 現金と釣り銭 | 通信障害や端末トラブル時の代替手段として残す |
Squareは初期費用・月額固定費0円から利用でき、対面決済は決済が発生したときに手数料がかかります。
2026年9月17日時点の公式料金では、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の事業者が主要カードブランドの対面決済を受け付ける場合、手数料は2.5%です。
条件や決済方法により3.25%以上になるため、申込み前に公式料金を確認してください。
たとえば、対象カードで10万円を対面決済し、手数料率が2.5%なら手数料は2,500円です。
イベントの出店料、交通費、梱包資材だけでなく、キャッシュレス売上にかかる手数料も原価へ含めて価格を決めましょう。
スマホだけで使う方法が向いている人
まず費用をかけずに試したい人には、Squareの「Tap to Pay」が候補です。
対応するiPhoneまたはAndroidスマートフォンへSquare POSレジアプリを入れ、スマートフォン自体を決済端末として使います。
iPhoneでは、最新のiOSを搭載したiPhone XS以降が公式の対応条件です。専用カードリーダーを購入せず、タッチ決済対応カードやApple Payなどを受け付けられます。
一方で、スマホだけのタッチ決済では、電子マネーを受け付けられません。また、タッチ決済に対応していないカードには別の支払い方法が必要です。
スマホだけで始めやすいケース
- ハンドメイド販売など、初めてイベントへ出店する
- 商品単価が比較的低く、タッチ決済中心で対応できる
- まず来場者からキャッシュレスの要望がどれくらいあるか確認したい
- 現金やQRコード決済も併用する


Square リーダーを用意した方がよい人
Square リーダー(第2世代)は、2026年9月17日時点で税込4,980円です。
スマートフォンやタブレットとBluetoothで接続し、タッチ決済とICチップの挿入に対応します。
スマホだけの場合より初期費用はかかりますが、継続して出店する人、電子マネーを受け付けたい人、タッチ非対応カードにも対応したい人にはこちらが向いています。
Square リーダーを選びたいケース
- 月1回以上、マルシェや催事へ出店する
- 交通系IC、iD、QUICPayなどの電子マネーにも対応したい
- タッチ非対応のICカードを挿入して決済したい
- カード決済を断る場面をなるべく減らしたい
端末を買う前に、対応するスマートフォン・タブレットをSquare公式サイトで確認してください。
また、Square リーダーはレシートプリンターを内蔵していません。
紙のレシートが必須なら、対応プリンターを追加するか、プリンター内蔵のSquare ターミナルを検討します。
申込みはイベントの1か月前を目安にする
イベント前日にアカウントを作っても、希望する決済方法をすべて使えるとは限りません。
Square公式では、Visa・Mastercard・American Express・UnionPay(銀聯)の審査は通常1~3営業日、JCB・Diners Club・Discoverは通常5~15日と案内されています。
QRコード決済は手動で有効化したあと各事業者の審査があり、通常30日以内です。
そのため、カードとQRコード決済の両方を使いたい場合は、出店日の1か月前までにアカウント作成と決済方法の申請を始めるのが安全です。
審査後には、少額のテスト決済と払い戻し操作まで試しておきましょう。



スクエアのアカウント作成には次の2つが必要です。
・本人確認書類
・売上金の受け取り口座の情報
事前に準備しておくとスムーズです。
イベント当日までの準備手順
- Squareアカウントを作成する
事業情報、本人情報、売上の振込先口座を登録します。 - 受け付けたい決済方法を申請する
カード、電子マネー、QRコード決済では審査や有効化の手順が異なります。 - 商品と税込価格を登録する
当日に金額を毎回入力するより、商品ボタンを作っておく方が会計ミスを減らせます。 - 端末と通信をテストする
スマホのモバイル通信、Bluetooth接続、決済端末の充電を確認します。 - 少額でテスト決済する
実際に決済し、売上記録・電子レシート・払い戻しまで確認します。 - 当日の代替手段を決める
通信障害に備え、現金、釣り銭、連絡先メモを用意します。
イベントで扱う商品をBASEでも販売している場合は、Squareと在庫を連携できます。
店頭で売れた分をネットショップの在庫へ反映したい人は、次の記事も確認してください。


屋外イベントでは通信トラブルを前提に準備する
屋外会場や人が多い催事では、いつも使えるモバイル回線がつながりにくくなることがあります。会場の無料Wi-Fiだけを前提にせず、自分のスマートフォン回線でSquare POSレジが動くか確認してください。
Squareにはオフラインモードがありますが、オフラインで利用できる決済方法は限られます。
公式案内では、オフライン決済は磁気ストライプカードのスワイプのみで、ICチップ、タッチ決済、電子マネー、QRコード決済には対応しません。
受け付けた決済も24時間以内にインターネットへ再接続できなければ無効になります。
つまり、イベント販売で「オフラインモードがあるから通信は不要」とは考えない方が安全です。
現金を残し、通信できないときにお客さまへどう案内するかも決めておきましょう。
Squareがイベント出店に向かないケース
- 会場でモバイル通信を確保できず、現金も扱わない
- イベント当日まで数日しかなく、必要な決済方法の審査が間に合わない
- 決済手数料を含めると利益がほとんど残らない低価格商品だけを販売する
- 主催者指定の決済サービスやレジを使う必要がある
このような場合は、現金のみと明示する、事前にオンライン決済を受け付ける、主催者の共同レジを利用するなど、別の方法を検討します。



Squareのリンク決済を使う方法は、次の記事が参考になります。


まとめ
イベント出店でキャッシュレス決済を始めるときは、初出店なら対応スマートフォンのタッチ決済、継続出店や電子マネー対応を重視するならSquare リーダーが判断の目安です。
ただし、端末より先に確認したいのは審査と通信環境です。カードやQRコード決済の審査期間を考え、1か月前を目安に申請し、少額のテスト決済まで済ませておきましょう。当日は現金とモバイルバッテリーも用意しておくと、通信や端末のトラブルで販売できない事態を減らせます。



出店日から逆算して早めに準備するのがおすすめです。

