BASEでネットショップを始めるとき、「月額無料のスタンダードプランでよいのか、手数料が低いグロースプランへ変えるべきか」と迷いませんか。
結論からいうと、開設直後や売上が安定していない段階はスタンダードプランが基本です。
グロースプランを検討するのは、通常のショップ経由の月商が継続して約33万〜41万円を超えるようになってからが一つの目安です。
ただし、損益分岐は月商だけでは決まりません。平均注文単価が低いほど、スタンダードプランの「1注文40円」が効くため、グロースプランへ切り替える目安は早くなります。
また、PAY IDアプリ経由の注文は別の手数料体系なので、切り替え計算から分ける必要があります。
この記事では、2026年9月21日時点のBASE公式料金をもとに、平均注文単価と通常注文の月商から、自分に合うプランを判断する方法を解説します。
先に判断すると
- これから開設する・売上が不安定:スタンダード
- 通常注文の月商が約30万円以下:多くの場合スタンダード
- 通常注文の月商が約40万円前後で安定:グロースを試算
- PAY IDアプリ経由が多い:総月商ではなく注文経路を分けて計算
BASEのスタンダードとグロースの違い

2つのプランで使える機能やサポートに違いはありません。主な違いは、月額費用と商品が売れたときの手数料です。
| 比較項目 | スタンダード | グロース |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額費用 | 0円 | 年払い:月換算16,580円 月払い:19,980円 |
| 通常の決済手数料 | 3.6%+40円 | 2.9% |
| サービス利用料 | 3% | 0円 |
| 向く段階 | 開設直後・売上が不安定 | 一定の売上が継続 |
※税込。年払いは198,960円を12ヶ月分まとめて支払います。PayPay・Amazon Pay・PayPalは、どちらのプランも決済手数料にシステム手数料相当額1%が加算されます。最新条件はBASE公式の料金ページで確認してください。
通常注文で比べると、スタンダードは売上の6.6%と1注文40円、グロースは売上の2.9%と月額費用がかかります。つまり、グロースへ変更すると売上の3.7%と1注文40円分を抑えられます。その節約額が月額費用を上回るかを見ます。


損益分岐は平均注文単価で変わる
「月商○万円を超えたらグロース」と一律には決められません。スタンダードでは注文ごとに40円かかるため、同じ月商でも少額注文が多いショップほどグロースの方が有利になりやすいからです。
年払いの月額換算16,580円を使い、通常注文だけで試算すると、目安は次のようになります。
| 平均注文単価 | 月間注文数の目安 | 月商の損益分岐目安 |
|---|---|---|
| 3,000円 | 約110件 | 約33万円 |
| 5,000円 | 約74件 | 約37万円 |
| 10,000円 | 約41件 | 約41万円 |
たとえば、平均注文単価5,000円で月商40万円なら注文数は約80件です。スタンダードの手数料は約29,600円、グロース年払いの月換算費用と決済手数料の合計は約28,180円となり、この条件ではグロースが月約1,420円低くなります。
一方、同じ平均注文単価で月商30万円なら、スタンダードは約22,200円、グロースは約25,280円です。この段階では、固定費のないスタンダードの方が月約3,080円低くなります。
自分のショップで計算する方法
過去1〜3ヶ月の実績がある場合は、次の順番で計算します。売上の上下が大きいショップは、好調な1ヶ月だけでなく複数月の平均を使ってください。
- 通常のショップ経由の売上を確認する
PAY IDアプリ経由の注文を分けます。 - 通常注文の件数を確認する
キャンセルや全額返金は除き、同じ期間でそろえます。 - スタンダードの費用を計算する
通常売上×6.6%+通常注文数×40円です。 - グロースの費用を計算する
通常売上×2.9%+月額費用です。 - 差額を3ヶ月分確認する
グロースが継続して安く、今後も売上を維持できそうなら切り替えを検討します。
計算式だけ見ると難しく感じますが、まずは管理画面や売上データから「通常売上」と「通常注文数」の2つを確認すれば判断できます。
PAY IDアプリ経由の売上を分ける理由
PAY IDアプリからの注文には、両プランとも1注文あたり「決済手数料3.6%+40円+サービス利用料5.9%」がかかると公式ページに記載されています。BASEの通常手数料はかかりません。
そのため、PAY IDアプリ経由の売上が多くても、その売上分ではグロースへ変更したことによる通常手数料の差が生まれません。総月商だけで計算すると、グロースのメリットを大きく見積もってしまいます。
例:総月商50万円でも判断は同じではありません
通常注文が45万円、PAY IDアプリ経由が5万円なら、グロースを検討しやすい状態です。反対に、通常注文が20万円、PAY IDアプリ経由が30万円なら、総月商は同じ50万円でもスタンダードのままの方が費用を抑えやすくなります。
スタンダードプランが向いているケース
- これからBASEを始める
- 売れる月と売れない月の差が大きい
- 季節商品や受注販売が中心
- まずショップ機能を試したい
- 年間契約の固定費を先に払いたくない
スタンダードは売れない月の月額費用が0円です。手数料率だけを見て急いでグロースへ変えるより、まず売上が安定するまで固定費を持たない方が安全です。


グロースプランが向いているケース
- 通常注文の月商が損益分岐を継続して上回る
- 平均注文単価が低く、注文数が多い
- 新商品や広告施策で売上増加を見込める
- 年間契約分をまとめて払っても資金繰りに無理がない
年間契約は月払いより月3,400円低くなりますが、12ヶ月分を一括で支払います。売上が一時的に伸びただけなら、先に月払いで様子を見るか、スタンダードのまま数ヶ月の実績を確認する方が無理がありません。
切り替える前に確認したい注意点



切り替えた方がいいかな?
ここでは、切り替えを検討している方に、切り替える前に確認したい注意点を解説します。
機能差を理由に変更する必要はない
BASE公式では、プランによる機能やサポートの違いはないと案内しています。グロースは上位機能を解放するプランではなく、売上規模に合わせて料金体系を変えるためのプランです。
スタンダードへ戻る時期に注意する
グロースへの変更は即時反映されますが、スタンダードへの変更はグロースの契約期間が終わった後に反映されます。年払いを選ぶ前に、繁忙期後も損益分岐を超えられるか確認してください。
振込手数料などは別に考える
ここで比較したのは、主に商品が売れたときの料金です。売上金の振込に関する費用、有料App、広告費、デザイン購入費、送料などは別にかかる場合があります。利益を考えるときは、BASEのプラン料金だけで判断しないようにしましょう。


まとめ|月商ではなく通常売上と注文数で選ぶ
BASEのスタンダードとグロースは、機能ではなく費用のかかり方が違います。
- 開設直後や売上が不安定ならスタンダード
- 通常注文の売上と件数から両プランの費用を比較する
- 平均注文単価が低いほどグロースの損益分岐は下がる
- PAY IDアプリ経由の注文は切り分けて考える
- 年払いは繁忙期だけでなく12ヶ月の見通しで判断する
まだ販売実績がないなら、最初からグロースを選ぶ必要はありません。スタンダードでショップを作り、通常注文の売上と件数がそろってから見直す方が判断しやすくなります。
まずは月額0円で販売を試したい方へ
BASEはスタンダードプランなら初期費用・月額費用0円でショップを作れます。販売実績ができた後にグロースへ切り替えられるため、最初は固定費をかけずに商品登録やショップづくりを進められます。
スタンダードプランは初期費用・月額費用0円。商品が売れたときに手数料がかかります。

