SNSきっかけで仕事や依頼につながることが増えましたが、「この人に任せて大丈夫か?」を判断するには、SNSだけでは情報が足りないと感じる場面もあります。そこで頼りになるのがホームページです。
サービス内容や料金、実績、プロフィールなどをまとめておくことで、発信を見てくれた人が次の一歩に進みやすくなります。
とはいえ、ホームページを作る方法はさまざまです。無料で作れるサービスもあれば、WordPressで自分のサイトを育てていく方法もあります。
この記事では、
・無料ホームページのメリット・デメリット
・ペライチ/ジンドゥー/Squareオンラインビジネスの特徴
・将来も見据えたときのWordPressの位置づけ
を整理しながら、「今の自分にはどの方法が合っているか」を考えるための材料をまとめました。
SNSだけでは完結しにくい理由

SNSは認知には強いものの、情報が流れていく仕組みのため「信頼の積み上げ」には向いていません。
どんなに良い投稿でも、数日後には埋もれてしまいます。
また、アルゴリズム変更やアカウント制限など、プラットフォーム側のルールに大きく左右される点も課題です。
つまり、SNSだけに頼ると「発信の土台が他人のルール上にある」状態です。
一方、ホームページは自分のドメインで運営できる自分の資産。
アルゴリズムの影響を受けず、情報を整理して残しておけます。
ホームページは「信頼の証拠」を集める場所

SNSでは「印象」や「人柄」は伝えられますが、依頼を検討している人が知りたいのは「この人に任せて大丈夫か?」という点です。
その確認先がホームページです。
サービス内容、料金、実績、プロフィール、活動実績。
これらをきちんと整理して見せるだけで、印象が「個人」から「専門家」に変わります。
特に、顔出しをしない人ほど、変わらない信頼を伝える必要があります。
ホームページは、SNSで知ってくれた人が、安心して次のステップへ進むための「公式な名刺」の役割です。
無料ホームページでもいいの?メリット・デメリット

もちろん、最初の一歩として無料で作れるホームページを使うのは問題ありません。
形を作ってみること自体が行動の第一歩です。
ただ、無料ホームページは「借りている土地に家を建てる」ようなものです。
ここでは、無料ホームページのメリットとデメリットを紹介します。
無料ホームページのメリット
無料サービスのメリットは、なんといっても管理が圧倒的にラクなところです。
サーバー管理やドメイン更新、セキュリティ対策が不要で、管理の負担がほとんどありません。
操作画面もシンプルで、形を作るだけなら十分な機能があります。
特にWeb知識がほとんどない段階では、扱いやすく始めやすい選択肢です。
無料ホームページのデメリット
メリットがある一方で、無料サービスならではの制約もあります。
とくに気をつけたいのは、運営元の方針によってサービスが終了したり、仕様が大きく変わる可能性がある点です。
これは自分でコントロールできないため、長く使うほど「引っ越しの難しさ」や「独自ドメインを使えない点」が影響しやすい部分です。
実際に、無料プランの終了や大幅な仕様変更はこれまでも繰り返し起きています。
- ahoo!ジオシティーズ(無料ホームページサービス)…2019年終了
- Infoseek isweb(無料ホームページサービス)…2009年終了
- BIGLOBEウェブリブログ…2019年終了
- Jimdo無料プラン…複数回の仕様変更で機能が縮小
- Googleの無料サービス改廃(Google+終了など)
- そして最近では、gooブログが2025年3月でサービス終了予定(2024年12月5日発表)
このように、「無料で使える=ずっと続く」わけではありません。
また、デザインや機能の調整にはどうしても限界があり、検索(SEO)に関しても独自ドメインを使えなかったり、サイト構造を最適化しにくかったりと、ホームページを育てていくという視点では慎重に見たいポイントもあります。
短期的にサクッと形にしたい場合にはとても便利ですが、長く続けていきたい・資産としてホームページを育てたいという場合には、できることが限られてくるのが実情です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 管理が圧倒的にラク サーバー契約が不要 ドメイン管理がいらない セキュリティ対策が不要 簡易的な名刺代わりとして使いやすい 初期費用ゼロで始められる | サービス終了リスクと自由度の低さ デザインの自由度が低い SEOに強くない 独自ドメインが使えないことがある サイト引っ越しが困難 資産になりにくい |
おすすめ無料ホームページ サービス

ホームページを無料で始めたい場合は、ペライチ ・ ジンドゥー・Squareオンラインビジネス が選択肢としておすすめです。
いずれも操作がシンプルで、管理画面もわかりやすく、「まずは形を作ってみたい」という人には向いています。
ペライチ(1ページ完結型)
ペライチは、必要最低限の項目を埋めていくだけでページが完成するサービスです。
パソコンが苦手でも作りやすく、1ページで情報をまとめたい人には十分です。
もし機能を増やしたくなったら、有料プランに切り替えられます。
ジンドゥー(複数ページ型)
ジンドゥーは、テンプレートの種類が多く、見た目を整えやすいのが特徴です。
ドラッグ&ドロップで編集できるので、HTMLがまったく分からなくても問題ありません。
こちらも無料プランのまま長く使えます。
Squareオンラインビジネス(予約・決済も対応)
Squareオンラインビジネスは、無料でシンプルなホームページを作れるサービスで、とくに サロン・教室・個人事業主などのビジネス利用 と相性がいいです。

ネットショップのイメージが強いかもしれませんが、ホームページとして利用することもできます。
テンプレートが整っているため、画像と文章を入れ替えるだけでお店の公式サイトのような印象に仕上がります。
- 予約受付(カレンダー)
- 決済機能
- 商品販売
- ギャラリー
- お問合せフォーム
など、無料の範囲でも使える機能が多いのが特徴です。
「ビジネスのためのホームページを無料で作りたい」と考えているなら、ペライチ・ジンドゥーよりもSquareが向いてるかもしれません。



Squareオンラインビジネスでホームページを作る方法は以下の記事でまとめています。


資産として育てるならWordPressがおすすめ


無料サービスは「まず形を作る」という面ではとても便利です。
ただ、以下のような場合は、やはり WordPressが圧倒的に有利 です。
- 検索からの流入を増やしたい
- 自分の資産としてサイトを育てたい
- いつかはアフィリエイトをしたいと考えている
WordPressは、個人でも扱いやすく、コストを抑えて専門的なサイトを持てる仕組みです。
- 無料ホームページは「借りている土地に家を建てる」
- WordPressは初期費用がかかるとはいえ、「自分の土地に家を建てる」
初期費用は年間1〜2万円程度。
その投資で「自分の媒体」が手に入るのは大きなメリットです。長く続けるほど価値が出ます。



WordPress 始め方は以下の記事でまとめています。


まとめ
ホームページを作る方法には、無料で気軽に始められるものから、長期運用向けのものまでさまざまな選択肢があります。
大切なのは、「自分の目的に合う形を選ぶこと」 だと思っています。
SNSは日々の発信や人とのつながりが生まれやすく、まず「きっかけ」を作るのにとても強い場所です。
一方で、活動内容や情報を整理して伝えるには限界があります。
だからこそ、ホームページは信頼を形にできる場所として大きな役割を持っています。
- まず形を作りたい → 無料サービスでも十分
- 長く運用したい、育てたい → WordPress が向いている
- 将来ブログや発信を強化したい → 独自ドメインの方が有利
このように、用途によって選び方は変わります。
どんな方法を選んでも、ホームページがあるだけで「信頼感」や「情報のまとまり」が生まれ、SNSだけでは伝えきれない部分をしっかり届けられるようになります。

